「実践Webライター講座 デビューコース」の講座テキスト 第1回目の一部を無料公開します。
第1回目 良い文章になるかどうかは、書く前に決まるという法則
「あなたの文章を読みたいと思っている人は、1人もいない」
すみません、いきなりキツかったですね。
でも、これは最初に理解しておいて欲しいことであり、Webライターとしてやっていくための大前提なのです。
どういうことかと言うと、「読者は自分が読みたい記事だけを読む」からです。
「●●さんの書いた文章だから読みたい」のではありません。
人気作家や著名人、ファンが大勢いるWebライターなら別ですが、どこの誰とも知らない人の記事を読みたいと思う人はいないのです。
そもそもインターネットの世界には無数の記事があり、その中から自分が書いた記事を見つけてもらうのは奇跡的なこと。
たとえ読者に見つけてもらえたとしても、「読んでもらえるかどうか」は別の問題です。
読者は、砂浜の中から自分が求めているたった一粒の砂を探しています。
キーワードを入力して検索結果の一覧をざっと眺め「これかな?」と思ったタイトルをクリックし、数行だけ目を通して読むかどうかを判断しています。
もしも、求めている内容と違うと感じたら「やっぱり違った」と、即座に別のサイトに移動してしまうのです。
これがスマホ時代の読者の特徴です。
あなたも思い当たることはありませんか?
検索結果画面に表示されている要約を見て、その先を読むかどうか判断していませんか?
だけど、
「そうか、読まれないのか。厳しい世界なんだ・・・」
と、落胆しないでくださいね。
「実践Webライター デビューコース」では、「読者から選ばれる文章」「読みたくなるタイトル(見出し)づくり」「読み始めたら先を読まずにはいられなくなる記事の作り方」などもお教えしますので、どうぞ楽しみにしていてください。
当講座が目指しているのは、あなたのWebライターデビューです。
では、さっそく始めましょう!
第1回の講義で身につくこと
- 何を書けば良いかがわかるようになる。
- 書くことで悩まなくなる。
「読まれる文章の9割は書く前に決まる」
「良い文章が書けない」
「書き始めたのに途中でどう書いたら良いかわからなくなってしまう」
こんな経験をしたことはありませんか?
あるいは、
「文章を書き上げたけれど、あまりよい出来じゃない・・・」
と、自分が書いた文章に納得がいかなかったり。
これらの原因は、何だと思いますか?
「語彙が少ないから」
「表現力が乏しいから」
「文法知識が浅く、読みにくい文章になっているから」
「そもそも文章を書くのが苦手だから」
これらは文章を書けない原因ではありません。
大きな「誤解」です。
そう、あなたは「文章が書けない人」だと、自分のことを誤解しているだけなのです。
しかも、読まれる文章は既に書く前に決まっているんです。
書けない原因は何か?
小中学生レベルの語彙や文法知識があれば、誰でも文章は書けます。
実際にネット上で読まれている多くの文章は(専門的な記事を除き)、比較的やさしい文章で書かれています。
このテキストの文章だってそうです。難しい言葉や文学的な表現なんてありませんよね?
では、なぜ書けないのか?
「そもそも文章を書くのが苦手だから」というのは、いったいどういうことなのでしょうか。
少し話がそれますが、物事を解決できない多くの理由についてお話したいと思います。
それは、「原因」を正しくとらえていないからなのです。
電気製品の修理を例にあげて説明しますね。
たとえば、テレビが突然映らなくなったとします。
リモコンのスイッチを入れても、うんともすんとも言わない。
リモコンの電池は新品を入れたばかりです。
テレビ本体のスイッチを入れてもつかないので、原因はリモコンの故障ではありません。
テレビ本体のどこかがおかしいのです。
素人ではさっぱりわからないので、メーカーのサポートセンターに電話して聞いてみることにしました。
一通り症状を説明すると、
「コンセントはきちんと差し込まれていますか?」
と聞かれました。
「あっ!」と思って確認してみると、コンセントが抜けているではありませんか。
たぶん、掃除機をかけたときにひっかけて抜けてしまったのでしょう。
コンセントを入れると無事にテレビがつきました。
テレビがつかなかった原因は、コンセントが抜けていたことです。
原因がわかれば、対処方法もあっという間に見つかります。
この場合は、コンセントを入れるだけでした。
さて、さきほどの質問に戻ります。
「なぜ、書けないのか?」
その原因は、書くことがはっきりとしていないからです。
書くことが明確になっていなければ、書けないのは当たり前。
たとえ何らかの文章を書き出したとしても、途中で何を書けば良いかわからなくなってしまいます。
それでは、書く前に内容をはっきりさせておけばどうでしょうか?
「あれとこれと、それを書こう」と事前に明確にしておけば、スラスラと書けると思いませんか?
これは文章に限ったことでなく、会話でも同じです。
言いたいことが頭の中できちんとまとまっていれば、スラスラと言葉が出てくるはず。
しかし、言いたいことを自分がちゃんと理解していないと、しどろもどろになってしまいます。
気持ちの中では言いたいことがあるのに、それをうまく言葉に表現できないという状態です。
「書く内容」「伝えたいこと」をはっきりさせておけば、迷うことなく文章を書けるようになります。
そのコツをこれからご紹介します。
〜中略〜
文章を書く前にしておくべき重要なこと
「良い文章になるかどうかは、書く前に決まっている」ということは、なんとなくご理解いただけたでしょうか?
「なんとなくわかったような気がするけれど、具体的にはどうしたらいいの?」
という人もいるかもしれませんね。
それでは具体的に説明していきます。
文章を書く前にやるべきことは・・・
どんな人に
何を伝えるか
この2点を明確にすることなのです。
拍子抜けしてしまいましたか?
でも、やってみると案外難しかったりして・・・?
なにはともあれ、まずは実際にやってみましょう。
サーキュレーターの紹介記事を書くことになったとします。
サーキュレーターとは、室内の空気を循環させるための家電製品です。
媒体は暮らしを便利にするためのグッズを紹介する情報メディアです。
上記設定のもとに、
どんな人に?
何を伝えるか?
を考えてみてください。
ある人は、以下のように考えました。
どんな人に?
暮らしを便利にするためのグッズを紹介する情報メディアを読んでいる人に
何を伝えるか?
サーキュレーターのメリットを紹介する。
あなたは、上記の内容をどう思いますか?
これでは内容が浅いので、さらに深掘りしていく必要があります。
「どんな人に?」を考えるときには、
どんな悩みを抱えているのか?
何をしたいと思っているのか?
何に興味を持っているのか?
など、読者となる人物像をリアルにイメージすることが重要です。
「何を伝えるか?」も同様です。
商品のメリットを伝えるだけでは情報不足ですし、メーカーのホームページを見れば済みます。
商品の利点(メリット)ではなく、使う人の立場になって、
どんな悩みを解決するのか?
どんな要望を叶えてくれるのか?
どんな場面で役立つのか?
など、消費者が受けられる恩恵(ベネフィット)を明確にすることがポイントです。
例
「どんな人に?」
部屋干しするといや〜なニオイが残るので、梅雨や雨が降ったときの洗濯物の乾かし方で悩んでいる主婦。
扇風機だと上手く乾かないし、乾燥機を使うと服が縮んでしまうので、あまり使いたくないと思っている人。
「何を伝えるか?」
部屋干しの洗濯物を乾かすのに、サーキュレーターが役に立つことを伝える。
扇風機よりも小型なのに風量が強く、さまざまな角度に回転する機種が多いため、洗濯物にまんべんなく風が当たって乾きやすい。
価格もリーズナルで種類も豊富。工事費を含めて高額な費用がかかる浴室乾燥機よりも手軽に試せる。
文章を書く前にこれくらい具体的にしておくと、「何を書いていいかわからない」「途中で混乱してしまう」ことがなくなり、スラスラと書けるようになります。
無料公開分はここまです。この内容は、第1回講義の内容の一部です。
ご覧いただきありがとうございました。
※受講生専用サイトでは、「テキスト」に加えて、「動画」「音声」教材が用意されています。
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講座の特長
Webライターとしてデビューできる Webライターとしてデビューできます。もちろん執筆費用も支払われます。 修了後にはライターカレッジから記事執筆を依頼することもあります。 必ず1本は採 ...
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講座内容
講座内容 :全8回(課題8回+添削8回) 講座テキスト8回+添削8回+質疑応答で構成されています。 第1回 「 読まれるWeb記事の9割は書く前に決まる」 「文章が書けない」「途中で書き進められなくな ...
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